令和7年度の目標:(設計業界のコラボ化)
令和7年度として、韓国・中国に負けない設計コラボチームを作り地産地消の考えを元に国内の船主さん、造船所さんからのご依頼をチーム力でカバーする総合力チームの結成を進める。
船主さんに対しては現状既に造船所は28年竣工ベースの船台はほぼ埋まりつつ有り2029年竣工ベースでの争奪戦に入っています、その上GHG削減が求められる時代に入り、まずはコンセプト設計を船主サイドで行い新造及びリプレース船の構想を固めた上で造船所に見積り依頼後発注されるのが理想だと思います。
造船所さんに対しては特に小型造船が人手不足に陥る中、設計全体を取りまとめ その後NC及びブロック建造までチーム力でカバーし提供するのが造船所さんに対して理想だと思っています。
・温室ガス効果削減を目指すコンセプト設計→基本設計→詳細設計→NC→ブロック建造をチーム力で・・
MEPC80で議論されている温室効果ガス(GHG)関連
目標年 GHG 排出削減目標(2023 年版)
2030 年 ・ 輸送効率最低40%改善(2008 年比)
・ GHG 総排出量の最低20%削減(30%削減を目指す)
(2008 年比)
・ ゼロエミッション燃料等の最低5%普及(10%普及を目指す)
2040 年 ・ GHG 総排出量の最低70%削減(80%削減を目指す)
(2008 年比)
2050 年 ・ 遅くとも 2050 年頃までにGHG ネット排出ゼロ
令和7年新年を迎えNAPA Designer, NAPA Steel導入し、今年はは当社にとっても、より変革の年と考え3D化を進める決意です。
基本設計では今までIPCA(NKソフト)、NEW SEA BASE(三井系列ソフト)をベースに計算していましたが、IPCAが数年後にメンテナンス終了の情報をNKより入手
それにより、おのずとNAPA Designerに移行を決め、構造関係では船級協会が革新技術の船舶への適用に向かい構造C編の前面改正を行いました。(2023年7月1日以降に建造契約を行う船舶に適用)その結果PrimeShip-Hullを使用し立体モデル承認へ変更が成されました。
・200m以下の船舶に対する猶予-2028年1月1日以降建造契約が行われる
船舶に対し適用となる。
そこで当社も業界全体の進みに合わせNAPA Steelを用い3次元化モデルからPSHへデーターを移行し3D船級承認へと進む設計方向に舵切を決めました。
ただ、今まで同様部分的に頂きます仕事につきましては2Dを基本として進めさせて頂きます。
設計業界としましては、非常に作業量も全体的に少なくなり高齢化も進み廃業をする業者が増えています。
国内建造、国内設計(地産地消)の考え方を重視しなければ日本の造船は近い将来壊滅の危機に瀕すると思っています・・・・・・・・
令和6年2月以降にはなりますが、新C編適用船でNAPA Steel→PSHのご要望が有りましたら弊社までご依頼ください。
船級承認まで行います。
NAPA モデル
499ton ケミカルタンカー
99ton 給油タンカー
ご挨拶:
当社は我が国の大手、中手、小手造船所から依頼を受け造船の設計を行う事を目的として昭和42年に有限会社として誕生しました。その4年後・昭和46年に株式会社に変更し平成29年で創立50周年を迎えます。
半世紀に渡る豊富な船舶設計実績を生かし、国内単独船舶設計最大手の会社として更なる発展を目視し、最近では海外の案件も進めています。
海外案件として中国本土各地、台湾と事業展開し今後の引合いとしシンガポール、インドネシアと案件が進捗中、日本で培った技術で海外へも更なる発展を目指しています。
トピックス
気になるニュース:
58. NK、「ZETA」新機能。EU-ETS対応(GHG・温室効果ガス排出マネジメントツール「ClassNK zeta(ゼロ・エミッション・トランジション・アクセラレーター)の新機能布達をリリースした
59. 液化CO2船が本格的となるのか・日本発アジア太平洋地域向け
60. 向島ドック・EV貨物船竣工(リチュームイオン電池搭載)
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10月から舞鶴石炭火力発電所で回収したCO2を液化し苫小牧に輸送
経産省・NEDO、液化CO2船を披露。横浜港、10月から実証試験|日本海事新聞 電子版 (jmd.co.jp)
62. 日本郵船、洋上風力CTV発注。初の国内造船所、小鯖船舶.
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63. ナカシマプロペラ、技術セミナー。新ALS(空気潤滑システム)実船搭載へ
ナカシマプロペラ、技術セミナー。新ALS実船搭載へ|日本海事新聞 電子版 (jmd.co.jp)
今後の燃料事情
a. LNG・二酸化炭素量は多少少ないがカーボンフリーには程遠い・水素、アンモニアのかけ橋
削減率:SOx 100%, NOx 85%, CO2 40%
b. ・LNG同様かけ橋
c. 水素・貯蔵が大変(-253℃、体積比重4.5倍)
d. ・適応しやすい(8k程度の圧力タンクで常温保存可能)、
但しN2O、NOxの発生に問題あり、体積比率2.7倍
e. バイオ燃料・供給量さえ確保できれば可能
f. 最近バイオメタノール船の初注が進んでいる、今後増えるのか
(何にしてもインフラが鍵)
g.MOL 世界発バイオメタノール船実施
GHG(温室効果ガス)排出量ゼロ
バイオメタノールは熱量当たりでC重油の2.39倍の容積を必要とするが
意外と取り扱いが容易な為、今後の燃料として期待されるかも
現在メタノール燃料船は25隻就航、メタノール燃料船の発注残はコンテナ船
を中心に約100隻まで積みあがっている。
常温常圧で液体の為取り扱いが容易、世界約130港の周辺にインフラも有り
今後のインフラ、建造のハードルも低い
GHG,CO2排出削減に向けた取り組み・現状と近未来
1位 LNG燃料船
2位 メタノール燃料船
3位 アンモニア燃料船
4位 水素燃料船
5位 EV船・リチュームイオン電池、水素燃料電池
6位 バイオ燃料船
今後、日本の造船が衰退しない為の一歩
1.オールジャパン
2.新燃料の早期確定・インフラ整備が鍵
3.他国に負けない技術・早期自動化運転の実現
新着情報
・旧テクニカルインフォメーションはNKホームページ参照・TEC-1340 SOLASⅡ-1 章改正による揚貨装置の新要件について
・TEC-1341 国際穀類コードMSC.23(59)(Grain Code)の改正(RESOLUTION MSC.552(108)について
・TEC-1342 FuelEU Maritime規則におけるノルウェー、アイスランドの
取り扱いについて
・TEC-1343 MEPC 82の審議結果の紹介(温室効果ガス(GHG)関連)
・TEC-1444 MARPOL ANNEX VI(船舶からの大気汚染防止の為の規則)
におけるカナダ北極海域及びノルウエー海海域の排出規制海域への追加について
- 新規案件 及び 引合い案件
- 国内:高校漁業練習船、県漁業調査船、コンテナ、フェリー、RORO、小型船等
海外:89kDW Wood Pulp Carrier ・暫く中止- 新規キャドマチック開始
- 現在設計進捗している船種
冷凍船、上陸艇、高校漁業実習船
最新社内イベント情報
コロナが明け、久々に社員旅行令和5年5月20日